2010年11月5日金曜日

ノートン・インターネットセキュリティ 第1回

ノートン・インターネットセキュリティは、1982年にアメリカで創業したシマンテック社の製品です。
シマンテック社はもともと、人工知能とこれに関連するデータベースソフトウェアの研究を行なっていた会社でしたが、1990年に現在のアンチマルウェア対策ソフトの冠にもなっているピーター・ノートン・コンピューティング社を買収、その開発販売を継承し、その結果、セキュリティソフト分野の超一流企業となったのです。
また、もともと買収されたノートンには、セキュリティソフト以前に、「システムワークス(現在ではノートン・ユーティリティと呼ばれています。)」というPCチューニングとメンテナンスの超有名なソフトをもっており、そちらの分野のパイオニアでした。そしてまた、ノートンの冠を持つソフトには、「ノートン・ゴースト」というものがあり、システムイメージをそのままバックアップ・リストアできるソフトとして、最も信頼されているソフトとして有名です。
その他にも、遠隔制御の「ピーシーエニーウェア」、バックアップ・リストアの「バックアップエグゼ」等、PC管理周りのソフトを豊富に有しており、セキュリティだけではなく、総合的にPCを安全、かつ、快適にする製品を目指しているように見受け、その真骨頂がセキュリティ+バックアップ+PCチューニングの「ノートン360」です。
最近では、クラウド技術を取り入れ、未知の脅威への対応を強化を図っていますが、パフォーマンス向上に注力したためか、最近の「AV-Comparatives.org」での試験結果としては、スピードテストの結果は良好でも、検知テストの結果は2番手グループに甘んじている状況です。(2番手でも十分安全ではありますが、以前のノートンと比較すると物足りない気がします。)

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